アプリ研究No5. Pact
今回のアプリ研究は、Pactというアプリです。
あまりメジャーではないアプリですが、個人的にすごく注目しているアプリなので、シェアしたいと思います。
- Pactとは
- なぜそれをダウンロードしたのか
- 顧客は誰なのか
- なぜ流行っているのか
- 他のアプリとの違いは
- 弱点は
- デザイン性はどうか
- どのように改善できるのか(市場を踏まえて)
以上の観点からPactを紹介して、個人的考察をしたいと思います。
また、英語ですが以下のサイトは参考になるので、貼り付けておきます。
Pactとは?
Pactは、簡単に言えばヘルスケアアプリです。FiNCなどヘルスケア分野のアプリが台頭している中でこのアプリは、市場の盛り上がりから見ても面白いと思います。
まず、Pactを起動すると「Food Log」「Gym」「Veggie」などのメニューが表示されます。
「Food Log」を選択すると日数と、金額を決めることができます。「Food Log」は設定した日数分だけご飯を食べ続けることを記録します。もし達成できたら賞金を獲得できます。もし未達成ならば罰金としてお金がクレジットカードから引き落とされます。
獲得できる金額は、一日あたり0.4ドルです。また罰金は10ドルなので必ず達成したいところです。
食事の確認は、スマホで写真を撮りアップロードするという流れです。
なぜそれをダウンロードしたのか
最初からこのアプリを知っていたわけではなく、techcrunchか何かの記事を見て知りました。その記事もアプリ紹介ではなく、「Pact Fitness」の資金調達の記事でした。
このアプリ自体の日本でのマーケティングは、全くと言っていいほど行われていません。しかし、メディア媒体で知らせることができれば、そのサービスの性質上バイラル的に広めることができそうです。
顧客は誰なのか
このPactの顧客は誰なのか。
実は、以上のような記事があります。
記事によるとヘルスケアの関心は、「美容」が発端となることが多く、女性の方が身近に感じるのだそうです。
この仮説に基づけば、Pactの初期ユーザーも女性比が多くなりそうです。
「ダイエット」なんていうキーワードとも相性が、良さそうなので若い20代の女性から幅広く支持されそうです。
また、実際のお金が絡んでくるので、学生からはやるのは難しいかもしれません。
なぜ流行っているのか
Pactが日本でメジャーなわけではありませんが、ヘルスケア市場は流行っています。
以上の図は、モバイルヘルスケア市場の推移ですが、年々増加しています。また、日本が高齢化社会になるにつれ、ヘルスケア市場はお金が集まりやすいです。
Pactが流行る日も遠くないかもしれません。
他のアプリとの違い
他のヘルスケアアプリとの違いは、そのサービス内容につきます。ご飯を食べてお金を稼ぐという発想です。
何よりもヘルスケアは、将来への投資の側面があります。なかなか人がお金を落とすのは難しいのですが、罰金というシステムを取り入れたことで、ハードルがぐっと下がります。これは、ゲーム形式にしたことで心的障害が低くなることに要因するかもしれません。
Pactの弱点は
Pactの弱点は、強いて言えば日本でのユーザー数が伸びていないことです。先ほどのグラフは日本の市場規模のグラフです。海外で成功したものをうまく日本でマーケティングできるかどうかにかかります。
高齢化というところでいうと、日本はかなり大きな市場になります。また健康意識も他の国民よりも高い傾向にあります。
逆に日本でバズれば、他の国でのマーケティングも施策も応用できそうです。
Pactのデザイン性
Pactはオレンジを基調に白が使われています。
この色の意味はわかりませんが、健康を意識するアプリの中では暖かみが感じられて良いイメージです。これが青や紫ならば何処と無く不健康なイメージです。
画面下の配置のUIもわかりやすくなっています。
どのようにPactを改善できるか
デザイン性に大きな問題も見られず、サービス内容もユニークです。このサービスをどのようにスケールさせるかにかかると思います。
また、0.4ドルの報酬をユーザーに払い続けなければなりません。どこで、黒字化されるのかも注目したいところです。