企業間のマーケティング格差について(データ・ドリブン・マーケティングより)
本日ついに待ちきれず買ってしまいました。
データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標
- 作者: マーク・ジェフリー,佐藤純,矢倉純之介,内田彩香
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/04/20
- メディア: 単行本
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まだ第2章までしか読んでないのですが、よかったのでメモを残す感覚でここに記しておきます。
データ・ドリブン・マーケティング概要
この本は、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏が推薦という箔がついた1冊である。この本ではマーケティングに関する15個の指標が紹介されており、それぞれの指標の解説と事例が載っているという形式である。
本書を通じ、読者がマーケティングはいかにして価値を生み出しているかの理解を深め、また15の重要指標を活用して自社の成果を改善する洞察を得られることを願ってやまない
マーケティング格差とは
この本の1章で語られているのは、マーケティング格差というものである。マーケティング格差とは、その名の通り企業間によってマーケティングに対する姿勢や予算が大きく違うというものである。そしてその差はそのまま業績に影響しているというものである。
つまり、データを集約してマーケティング活動の管理や最適化ができている企業は少ない。一方で、できている約2割の上位企業は、データ・ドリブン・マーケティングを使いこなし、日々のマーケティング活動においても適切な指標で効果測定を行なっている。
また、マーケティング投資の概念も紹介されている。マーケティング投資の目的は次の5つに分類されている。
企業のマーケティング投資額自体も違えば、上記5つの割合も異なってくる。やはり上位企業は、マーケティング投資の金額を多くかけ、特に需要喚起に大きな額をかけていることが書かれている。
マーケティング投資収益性(ROMI)
そもそもどれくらい格差があるかは、マーケティング投資収益性(ROMI)を計測していないとわからない。
マーケティング投資に対して(またはどれくらいのコストをかけて)どれくらいのリターンがあるかをトラッキングできていないと成果は測れないという。当たり前のことに思えるが、ほとんどの企業はできていないという。
調査研究によると、マーケティングの成果のトラッキングをきちんと行なっている企業は、できていない企業と比べて 業績もマーケティングの効果も大きく上回っている。
80対20の関係
データ・ドリブン・マーケティングの1歩はどのように踏み出せるのか。著者は、まず自社を知ることから始めなさいという。では、今までのデータ全てが必要になるのか?著者は以下のように記す。
完璧なデータを揃えなければいけないと勘違いしているマーケティング担当者が多いが、これはまったくの誤解だ。必要なデータの判断には、80対20の法則が有用だ。まず、8割の結果をもたらす2割のデータとは何であるかを見極める(略)
これは、非常に大切な概念だと思った。自社を知ることから始めるが、しっかりと精査したデータを扱う必要がある。
2章へ
データ・ドリブン・マーケティングの1章は上記のようなことが書かれている。実際は、4つの事例や、もっと細かに解説してあるのでぜひ実際に手にとって読んでみることをお勧めする。
全て読みおわったら再び感想文を投稿したいと思います。