麻布十番で働くデータ分析者のブログ

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組織の毒薬の学びが深かったので紹介

 

 

サイバーエージェント社の取締役である日高氏による著書「組織の毒薬」について紹介したいと思う。

 

そもそもこの本は、サイバーエージェントソーシャルゲーム事業を率いてた日高氏が社員に向けて書いたブログが元となっている。

 

エッセイのように読みやすく、1つのエピソードが2ページほどなので自分の中で咀嚼しながら読み進めることができる。

 

その中でいくつか学びがあったので紹介したいと思う。

 

 

No Pain, No Gainについて

日高氏は、影響を受けた経営者の名前の一人に幻冬社の代表である見城氏をあげている。見城氏の言葉である「憂鬱でなければ仕事じゃない」に感銘を受けたようだ。

 

それを受けて、No Pain,No Gainという言葉を取り上げている。

文字通り「痛み無くして得るものなし」という意味だが、この「gain」の部分に注目している。「gain」が何であるかを自分の中で考察し、それに対してどれほど「pain」を伴っていけるかを考えるべきだと日高氏はいう。

 

世間的には、「pain」の部分がクローズアップされがちだが、「gain」を再度考え直して仕事に取り組もうというのだ。

 

これは「憂鬱でなければ仕事じゃない」という言葉の「仕事」をクローズアップして行くべきだというのである。日高氏の哲学がそこにあり、一本筋の通った美しい論理だと感じた。

BBQのススメ

サイバーエージェントでは、新入社員がBBQを企画して行うらしい。サイバーエージェントというイメージはキラキラしていたり、BBQも単なる息抜きで行われていると思われがちである。

 

日高氏はこのBBQにも意味があるという。というのもBBQを企画するというのは組織全体のことを考えるということだという。特にお酒も入れば新入社員と上司、社長との距離感も近く。ここに組織が強くなって行くポイントがあるという。

 

海にしようか、山にしようか、魚にしようか、肉にしようか、野菜にしようかという思考の主体は組織にあって、非常にいいトレーニングになるのだという。

 

 

 

気合いと思考停止は紙一重

最後に気合いと思考停止の話を紹介したいと思う。

成功する事業と失敗する事業の違いは、「気合い」だという。定性的だが非常に大事だと主張している。一方で気合いの入れどころを間違うと「思考停止」に陥るという。これは、どこに「気合い」を入れて、どれほど思慮深くなれるかで変わってくるというのだ。

 

個人的には、メルカリのGo Boldにも共通しているなと思った。メルカリの社長である小泉氏が言っていた「前向きに否定する」というのも思慮深く、かつGo Boldにということだと思っている。

 

うーん。結果を残す人っていうのは、やっぱ思慮深く、論理の組み立てが非常に上手いなと思った夜だった。